どうも、あっきーです^^
先日「アドミュージアム東京」という、面白そうな博物館を見つけて行ってきました。
アド=広告のことで、広告の歴史が学べる博物館といった感じです。
ここで、江戸時代から現代まで続く、広告の歴史を学んできました。
いやーおもろかった!
「もしドラ」で有名なP・ドラッカーも、著書「マネジメント」で書いてるように
マーケティングは江戸時代の越後屋から始まったと言われています。
そう、
実は広告マーケティング最先端は、日本だったのです!
当時からの広告を振り返ってみると、現代の広告にも通じるところがたくさんあって。
つまり、それは普遍的に通用する人間の心理に基づいた広告テクニックってことなんですよね。
そんな感じでいろいろ勉強になったのでシェアしてみたいと思います!
マーケティングの始まりは越後屋から
マーケティングという概念は、江戸時代の越後屋の創業者「三井高利」によって始まったとされます。
越後屋とは、現在の三越百貨店の前身で、江戸と京都に開いた呉服屋でした。
三井高利は、現在の日本の3大財閥である三井財閥を作った人で、有名なところでいうと、三井住友銀行や三井不動産などですね。
越後屋は、有名な「現金掛け値なし商法」など、常識にとらわれない新しい手法を使って、どんどん発展していきました。
当時の江戸時代の呉服屋では、後払いが主流で、価格も高く設定して、そこから交渉で下げていく(掛け値)というのが当たり前だったようです。
しかも、当時の販売方法としては、自らお得意さんの屋敷に商品を持って出向いて回る、というのが普通だったそうな。
ただ、それだと後払いのため取りっぱぐれがあったり、お金をもってる裕福な家だけを狙っていくのでターゲットも狭くなります。
それに対して、越後屋では「掛け値なし!」を引き札(今で言うチラシ)で謳い、価格を限界まで下げた上で、現金商売&店頭販売で資金の回転率を高めて、一般庶民を相手に商売をしたことで大繁盛したそうです。
しかし、越後屋はそんな革新的な商売方法を疎まれて、同業者から叩かれたり、店を燃やされたりもしたそうですが
そんなアンチにも負けずにどんどん新しいマーケティング手法を生み出していきました。
うーん、かっこいいですね〜。
ここから、江戸時代のマーケティングイノベーションがどんどん花開いていきます。
江戸時代からあったインフルエンサーマーケティング
江戸時代に始まった画期的なマーケティングの1つが、歌舞伎などの人気タレントを使った企業タイアップです。
江戸時代は、歌舞伎や見世物など、様々な興行が発展して町人文化を作りました。
そんな当時の人気タレントたちは、チラシや広告に登場して、ファッションや商品の宣伝に一役買ったそうです。
つまり、今で言うところのインフルエンサーマーケティングですね。
当時の最先端ファッションを描いた錦絵↑
着物の新作デザインを見せるポスターのような役目を果たしていたそうな。
現代ではモデルやタレントを広告やCMに起用するのは当たり前ですが、やっぱりこれは昔から効果的な手法だったのですね。
時代が変わっても、こういう人間の本質的な部分って変わらないんですよね。
だから歴史から学べることって多いんです。
僕も、以前にレディースアパレルのOEM生産&独自ショップで販売をしていたことがあるんですが、その時は女性のインスタグラマーに、僕のブランドの服を来て宣伝してもらえないか?交渉をしてました。
実フォロワー数万人クラスの人に着てもらったのですが、投稿してもらった瞬間にババーーーっと注文が入ったりして、インフルエンサーの影響力恐るべし!と感じたりしましたね。
江戸時代では他にも、歌舞伎の劇中に、実在するお店や商品名をわざと頻繁に登場させたりと、企業タイアップみたいなこともしていたそうです。
これは今でも、映画やドラマで企業がタイアップするのと同じですね。
韓国ドラマだとしょっちゅうチャミスル(韓国の焼酎)が出てきて、日本でも流行ったりしてますね。
そんな感じで、日常の至るところにマーケティングは使われているんですよね。
明治〜大正〜昭和時代の広告
明治時代になると、新聞や雑誌というメディアが登場し、そこで「広告」という言葉が初めて使われました。
これが「広告」の語源です。
大正時代には、西洋からの写真印刷技術が導入されて、現在に近い形になっていきます。
この頃になると、今でも知ってる企業や商品の名前が並んできます。
飲食系やアルコール系の広告などは特に、女性が多く使われてるんですよね。
これは現代でも同じですが、やっぱり広告に女性を使うというのは、いつの時代でも鉄板のようですね。
そして昭和時代になると、戦時中には、広告のコピーライティングは戦意高揚のためのプロパガンダとしても使われました。
「進め 一億 火の玉だ」
「欲しがりません 勝つまでは」
「ぜいたくは敵だ!」
とかは有名ですよね。
「何が何でもカボチャを作れ!」
とかもすごいですよね^^;
こうやって、新聞や広告などを使って国民の認知操作を行っていたんですね。
使い方を変えればこういうこともできてしまう。
いとも簡単に扇動することができてしまう。
あらためて、広告、コピーライティングの力を再確認できました。
そして、戦後の復興から高度経済成長期になると、ラジオ・テレビの登場で広告も一変していき、どんどん現代に近い形になっていきます。
セールスレターのような洗濯機の新聞チラシ↑
キャッチーな子供の絵とコピーで、ボタン一つで見れる押しボタン式テレビの魅力を訴求するチラシ↑
↑「冷蔵能力は最高です!」という超ストレートな訴求。笑
冷蔵庫が当たり前ではなかった時代に、冷蔵能力を教育しているチラシ。
↑これも好きですねー。
「金曜日はワインを買う日」という認知操作広告。
金曜日はワインを買う日にして、土日を楽しもう!というある意味、洗脳広告。
もうちょっと良い言い方をすると
「文化を作る」っていう発想ですね。
これができるとめちゃ強くて。
これは、コンテンツビジネスや情報発信でもすごく大事な発想です。
知識に投資する習慣のない人へ習慣を作ってあげたり。
セミナーや懇親会に参加する習慣のない人へ機会を作ってあげたり。
そういった小さな事でも、文化や習慣を作るという意味で、人生を変える価値提供になったりします。
僕が、こういう博物館とか美術館をレビューするのも、これを見て、行ってみたい!学んでみたい!と、たくさんの人の知識欲が刺激できればいいなーと思って書いています。
ちなみに、先日ちょろっとツイートしたら、さっそく行ってみます!と行ってくれた経営者の方もいました。
ちなみに、似たようなのだと「土用の丑の日」というのも、実はマーケティングによる認知操作なのです。
「土用の丑の日」といって、夏バテ対策でウナギを食べよう!
という習慣というですが、実はこれは、日本で最初のコピーライターと言われる平賀源内が作ったとされるコピーなんです。
夏って実はあんまりウナギが美味しい時期ではないので、売れなくて困っていたそうなんですね。
そこへ、平賀源内が「土用の丑の日」という謳い文句を作って、「夏バテに向けてウナギを食べる」という文化を作ったそうな。
そうして、現代まで続いているわけですね。
それから、節分に食べる「恵方巻」なんかも、実はセブンイレブンが大々的に仕掛けたとされています。
なんか、30代の僕らからすると、昔はなかったのに、いつの間にか昔からある風習みたいに取り扱われてますよね。
今ではコンビニではどこでも売ってるし。
実は、太巻きを食べると縁起が良いという、似たような風習は江戸時代からあったそうなんですが、そこまで全国区の風習ではなかったんですね。
それを、現代に蘇らせて、そして「恵方巻」という名前で全国で大々的に販売をしたのがセブンイレブンだそうです。
こんな感じで、昔も今も、広告やマーケティングというのは、日常の至るところに潜んでるんですよね。
それがときには教育の一旦を担ったり、プロパガンダになったり、文化を作ったりしながら発展してきたのです。
つまり、それだけ、広告やマーケティングというのは普遍的な力を持った、商売と切っても来れない関係のものだということですね。
いやーおもしろいですね。
というわけで、興味があればぜひ行ってみてください〜^^
面白くて勉強にもなりますよ!
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ではではー。
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