どうも、あっきーです^^
最近寒くなってきましたねー。
というわけで
熱海で温泉でも浸かりたい!
と思って、昨日、突発的に旅行に行ってきたんですが
前から行ってみたかった「MOA美術館」という有名な美術館にも行ってみました。
美術館とか、以前はぜんぜん興味がなかったんですが、行ってみるとけっこう面白くて。
先月は上野の森美術館で蜷川実花展と、ゴッホ展を見てきました。
で、ちょっと僕的に芸術ブームが来てるんですが。
当然、おもしろいだけでなく、勉強になることがたくさんあって。
美術館を真剣に巡ってみると、文化や歴史が学びになって、現代にも通じるところがあったりして。
時代が変わっても、人間の本質って変わらないんだなーとか気づかされたり学びになります。
というわけで、今回は軽くMOA美術館のレポをしたいと思います。
MOA美術館の創立者は実業家だった
MOA美術館は、岡田茂吉さんという方が1982年に開館した美術館で
この方は有名な「箱根美術館」も作った方です。
明治〜大正〜昭和と生きてきた方で、若い頃に実業家として成功して
→もともと興味のあった美術品を収集
→後に美術館を開く
といった経歴。
旭ダイヤモンドという、ダイヤモンド工具で世界10カ国で特許をとったらしく、これで莫大な財を築いたそうです。
ちなみに、後期は宗教家としても活動していたそうな。
そうして、晩年は美術品の収集と美術館会館に向けて活動していたわけですね。
ゴッホを有名にした美術収集家とかもそうなんですが、
やっぱり、ビジネス、実業の世界で成功したあとは、芸術や、お金じゃない分野にいく人が多いんだなぁと。
僕も、ただビジネスで稼ぐだけじゃなく、将来的にはなにかたくさんの人のためになることをやっていきたいなと思いました。
茶の湯の道具展
さてさて。
今期のMOA美術館では「所蔵 茶の湯の道具展」
ということで、茶の湯に関する美術品の展示がメインでした。
実は僕は、大阪(京都の境でほとんど京都)に3年住んでたんですが
そのときに、とある出会いでお茶の先生に出会って、お茶にハマってたときがあります。
それで一時期は、修行のために毎日お茶を淹れたり、宇治や奈良といったお茶の有名なところを巡ってたこともあるんですが
そういった経験があるので、非常に馴染み深かったです。
↑こんな感じで専用の茶器を揃えて毎朝美味しいお茶を飲んでいました
茶の湯の歴史はすごく面白くて。
そもそも、なぜ武将たちがお茶を愛したのか?
どうやって文化が広がったのか?
を考えると、現代にも通じるものがあって面白いのです。
現代でいえば、武将=バリバリの経営者たちって感じかなと。
経営者たちが憩いの場として交流を深めたり、戦略的に外交の場として高級クラブやバーを使っておもてなしをするのと同じで、
当時の武将たちにとっても、茶の湯はそういったおもてなしの場になっていったんですね。
美術館で、実際にお茶の道具などの変遷とかを見てると、その様子が見てとれます。
もともとは中国から広まってきた茶の湯の文化ですが、戦国武将たちが戦いの疲れを癒やすために好まれたそうです。
戦場でも持ち込まれて一息つくために飲んでいたそうで、これは、ひと仕事後にバーに飲みに行く経営者みたいな感じなんですよね。
そして、お茶の飲み比べゲーム「闘茶」が規制がかかるほど流行しまくったり。
闘茶とは、つまり目隠しでお茶を飲んで、どのお茶か当てるとか、そういう六本木のバーでシャンパン飲み当てクイズとかやってそうな感じです。笑
当時はお茶は高価だったため、風呂上がりにお茶を飲むというのが最高の贅沢だったらしいです。
まさに、経営者たちが夜な夜な港区あたりの高級クラブとかに集まって一服する感覚に近いなーと。
茶室は接待の場だった?
織田信長の時代には、有名な千利休が確立した、いわゆる「わび茶」という、シンプルで質素を美徳とするスタイルが「イケてる」とされてきました。
それに対して豊臣秀吉の場合は、金箔をはったりド派手な茶碗や、茶室で客人をもてなす=接待のために積極的に使っていたそうです。
いやー秀吉、現代のバリバリの経営者的発想ですよね。
とくに黄金の茶室は有名ですねー。
↑豊臣秀吉の作ったとされる黄金の茶室が再現されていました。
ここで、名だたる人たちをおもてなしして驚かせていたわけですね。
↑色絵金銀菱文重茶碗
このとき、千利休は豊臣秀吉のディレクター的存在で。
つまりコンサルみたいなことをしていたそうですが「わびスタイル」を作ってきた利休としては、きらびやかで豪華な茶室を見て複雑な心境だったとか。
(その後、秀吉と利休は原因不明で仲違いをします)
秀吉は、天皇をもてなす茶会や、大名を一堂に集めた大阪城茶会
さらには、町人や百姓までも招いた大茶会(これは10日間の予定だったのがけっきょく1日で中止になったそうな…)など、茶会の企画を大々的に行ったそうです。
つまり、お茶を、接待の場として、軍事的、政治的に活用したんですね。
そこで、茶碗から、茶入、茶釜、掛け軸や、花をいける花瓶、お香を入れる香合などなど、細部に至るまで道具にこだわった部屋作りをして相手をもてなす、ということを行っていたわけです。
「こ、この茶碗はまさか名工◯◯の…」
「はっはっは。たまたま手に入りましてねー。あーだこーだあーだこーだ…」
みたいな感じのマウント取り合い合戦が続いていたのだろうと推察します。笑
まさに、現代のバリバリの経営者たちっぽいなーと。
現代でも、なんだかんだこういった飲みの場で、でっかい案件が決まったり、ノリで共同事業が生まれたりしてますからね。
僕も、最近は先輩経営者にお呼ばれして、シャンパンを開けたりということも多いんですが、やっぱりそこから繋がって仕事に結びつくとかもありますね。
実は最近も、まだ公表できないんですが、中々に大きめの企業さんのWEBコンサルの案件が決まりそうで、これももとを辿ればこういった場で声をかけていただいたのが発端でした。
そう考えると、やっぱり昔も今も、時代が変わっても人間の本質は変わらないんだなーと思いますね。
だからこそ、歴史の栄枯盛衰から学べることは多いんですよね。
けっきょく、ビジネスも政治も、人対人。
なので、やっぱり、人間の本質に基づいた心理学や、マーケティングを学んでおけば時代に関係なく活きるよなーと。
改めて思いました。
そんな感じで、人の歴史や文化を感じながら美術館をぶらつくのも面白いですよ。
ちなみに、他にも国宝とされる坪や屏風など様々なものが展示されていました。
↑美術館ホールのプロジェクションマッピング
※写真はすべて撮影OKのものを使ってます。
機会があったらぜひ行ってみてください!
ではではー。
追伸:
せっかく熱海へ行ったので美味しい海鮮料理&食べ歩きしました。
熱海は東京から新幹線で1時間以内で行けるし、美味しいものがたくさんあるのでいいですよねー。
合宿勉強会をやるにもうってつけなのです。
そういえば、先月は熱海ではなく湯河原でコンサルメンバーと合宿をやりました。
その話はまた次回。
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